私たちは、古来より天皇を国民統合のよりどころとし、多様な価値観を認め合いながら進取の気風に富んだ国づくりをしてきました。
私たちは、次に掲げる「五ヵ条の御誓文」を社会生活の共通規範としながら、真の民主主義と経済発展の調和のとれた、天皇を戴く立憲君主制の国づくりをしていきます。
一 広く人材を集めて会議を開き、重要なことはすべて公に議論して決めましょう。
二 身分の上下を問わず、心を一つにして積極的に国を治めましょう。
三 政治家も国民も、それぞれ自分の職責を果たし、人々の希望を失わせないようにしましょう。
四 これまでの悪い習慣は捨て、何事も普遍的な道理に基づいて行動しましょう。
五 天皇を中心とした伝統を大切にし、知識を世界に求めて国を発展させましょう。
私たちは、国際社会の安全と繁栄に寄与すると共に恒久平和を希求しつつ、自国の防衛に備えるとともに、自由と民主主義を否定し日本の伝統と相いれない独裁政治の手法である共産主義体制を排し、子や孫たちが母国として誇れる、より強く公正な日本を築くために、ここに憲法を制定します。