ほろ酔い日記 17

「ママ、こんには~。最近血圧高いので、焼酎の水割りにします。ヨロシク!」

「ハイどうぞ、ところで、5月23日の日米首脳会議で、岸田首相がバイデン大統領に防衛費の相当な増額の確保を約束したけど、そのあとの新聞報道によれば、5年かけて実現するそうだけど、それで間に合うんですか?」

「同感です。今年度の日本の防衛費は約5兆4千億円で、対国内総生産GDP比は約1%と、欧米諸国が目標とする2%の半分ですよ。」

「第一、自衛隊が演習するにも予算がなくて実弾を使えないという話よ。北海道だって中国やロシアが虎視虎視眈々と狙っていると言われているのに、防衛費増額の実現が5年も先でいいんですか?」

「いえね、自民党内ではすぐにでも抜本的な防衛費の拡充を目指すべきだとの意見は多いんですが、自民党内の一部と慎重姿勢の公明党がサイドブレーキをかけていて中々前に進まないというアホな現実があるんですよ。」

「日本の2022(令4)年度の防衛費は、5兆4千億円でGDP比0.96%でしかない。伸び幅で見ても10年間で約7千億円にとどまっているんですよ。 自衛隊の現場では予算がないため実弾演習もできず、装備も不十分で継戦能力がないと言われています。そして、防衛省から自衛隊の武器や装備品の受注を受けている企業も経営として成り立たないため、防衛部門から撤退が相次いていると報じられているんですよ。」

「話は変わるけど、2022年9月末の企業の内部留保は477兆円で前年比24兆円増。家計の現金・預金は1千兆円以上で、合計で約1千5百兆円と日本のGDPの約3倍です。これらの余剰資金の一部を防衛関連のシステムとハイテク化に役立てるよう活用すべきであるし、それを実行するのが政府の責任だと思うけど、どうでしょうか。」

「私は、防衛国債の発行を唱える政治家もいる中、賛否両論あるが、これを発行してみれば実際には多くの国民が買うと思いますよ。防衛国債を買うことを通じて国防の強化に実質的に関わることもでき、国民の防衛意識も高まって良い方法だと思うがどうでしょうか?」

 

「いいね、いいね。大賛成です。」


「参考ですけど、2021年度のスクランブル回数は前年比279回増の1004回でした。この内対中国機は722回、対ロシア機は266回だそうです。スクランブルだけで1年間にかかる費用は、約300万円×2機×1004回=60億2,400万円だそうです。(必ず2機で発進そうです。)

2022年06月20日