ほろ酔い日記 9
「ママ、こんちわ~、4月だけど寒いから、今日はホットワインにして。」
「えっ、ホットワイン? ところで、今日のテレビや新聞・ネットでも、ロシア軍によるウクライナでの民間人への攻撃が止まらなくて、大変よ。なんとかできないの?」
「そのことなんだけど、ロシアは短期制圧が失敗したので、これからの戦略は“多くのウクライナ人を殺してウクライナ人から抵抗する意思を奪って、降伏はやむを得ないと思わよう”に変わると思うよ。」
「でもね、もしそうだとして、それでウクライナが降伏してしまったら、世界中に軍事力の強いものが他国の領土を奪ってもよいという悪い前例を作ることになるんじゃないの?」
「うん、そうならないように、日本を含めた民主主義の国はロシアの攻撃を止めねばならないのですよ。」
「ロシアをウクライナ市民への攻撃を止めるいい方法はあるの?」
「方法としては、ロシアとの貿易を遮断して経済制裁で国を破綻させることと、ウクライナへの軍用機を含む武器弾薬などの軍事物資と経済支援の同時進行だよね。特にウクライナの防衛力強化は早期終結には欠かせないです。」
「そう簡単に言うけど、ロシアに経済制裁を強くすればするほど、ソ連産のLPGや石炭など輸入できず、世界的な物価高騰になり、日本はじめ世界中が自国にも跳ね返ってきて日常生活に響くよねぇ。」
「確かにそうだけど、できるだけ短い期間で効果を上げて、ロシアを財政破綻させて、攻撃続行に耐え切れず停戦に応じるという、状況になるまで日本はじめ自由主義諸国は頑張るしかないと思うよ。」
「う~ん、中国・ロシア・北朝鮮と反日核保有国に囲まれている日本としては、今回のロシアによるウクライナ侵攻は、いい教訓よね。」
「そうですよ、例えば、ドイツのショルツ首相は、今回の世論を追い風に国防費をGDP2%に増額して装備近代化に努めているけど、日本も専守防衛などと的外れなことを言ってないで、高性能弾道ミサイルや、ミサイル発射用の潜水艦、地上移動式発射装置など多数配備して、隙を見せないようにするべきですよ。」
「だけど日本の政府や自民党は、国民の約6割がアメリカとの核シェアリング等の議論をすべきというアンケート結果が出ているにもかかわらず、まったくこれに触れようとしないわね~。どうしてなの?」
「ママの言うとおりだよ。国民に国会議員として、国民の代表としての考え方を示さなければならないのに、逃げているんですよ。」
「何を怖がっているの、だれに遠慮しているのかしらね~、、、、、。」